YAMAHA RZ250RR チューニング日記 2002年10月  スイングアーム加工

前後17インチ化に向けて
 RZ250RとRZ250RRという同じようなバイク2台のカスタムを実施する事になった訳ですが、

 RZRの足周りは
・前TZ(3AK)用正立フォーク
・後TZ(3AK)用

 RZRRの足周りは
・前TZR(3MA)用倒立
・後TZ(3AK)用
という方向で作業を進める事にしました。
これまた同じような文字の羅列で分かり難いですが(笑)、RZRは旧車レーサー「風」に、一方RZRRは街乗り〜ツーリング使用を考えたいと思っています。

ひとまずRZRRの方から仕上げる予定で作業に入っています。
今回はTZスイングアームの加工です。


 

 

TZ足について
 TZのリヤ足周りですが、何よりも魅力的なのは、軽量という事、各種調整機構が豊富な事です。
スプリングプリロードはもちろんの事、車高調整、バンプ・リバウンドの減衰力調整なども備えており、足周りを移殖するに当たって、後である程度マッチングが計れるのでは?という想像の元に使用を決めました。
足周り換装にノウハウも無い素人ですので、ある程度セッティングに融通があった方が良いのです。

私の好みなのですが、スイングアームの長さ、垂れ角などはバイクの操縦性は勿論ですが、『見た目』に大きく影響すると思います。
本来は性能重視で見た目は二の次なんですが、バイクに要求する内容も自分が歳を取ってライディングが下手になったので(悲)、昔とは変わりました....

性能も勿論ですが見ても楽しめる物を作ってみたいと思うようになりました。
その2つの事柄のバランスを取るのも面白く、難しいのでやり甲斐がありそうです。
勿論、レーサーの足を使用するのはそれなりにリスクがあるのは承知の上で慎重に加工するつもりです。

 

RZRRのフレーム観察
 RZRR(RZRも同じ)のフレームピボット幅を計測すると約208mmでした。
TZなどのスイングアームはこれよりも広いので幅詰め加工(と言ってもヤスリで削るだけですが)してやります。

 

ピボットシャフト観察
 これがTZのスイングアームのピボットシャフトです。
かなり太く、回転方向に対してはニードルローラーベアリング、横方向に対してはスラストベアリング支持で動きが凄く良い感じです。
画像中央部分のカラーを切断して短くする事によって両端のカラー間幅を208mmとします。

 

大きな問題
 しかし大きな問題が...
RZRRのピボットシャフトはφ16mmです。
対してTZはφ20mm、そのままでは装着出来ません。

最も好ましいのはRZRRのフレームのピボット穴をφ20mmに 拡大する事です。
そうすれば高強度、軽量(中空です)のTZのシャフトがそのまま使えるのですが...
しかし現実的に難しいので、他の方法を探します。
ひとつは上の画像の両端のカラーを内径φ16で製作する方法です。雑誌でこの方法を見掛けましたが、こちらは現実的にせよ、やはり加工屋さんに依頼しなければなりません。

そこでさらに考え、色々手持ちの資料を探ると、アルミパイプで内径φ16、外形φ20という物を発見。
早速数本注文してみる事に。

届いたパイプを適切な長さに切断、RZRRのシャフトを通してみます。さらにそれに上記のカラーを被せて...
バッチリでした!!
φ16と細いシャフトを使用するので強度的には褒められたものではありませんが、自作改故の選択です。

 

 ここまで加工を終えたものの、その先は一向に進まなくなりました。
なぜならばこのRZRRは唯一の実働バイク(笑)で、現在車検切れのRZ350が復帰したら作業にとりかかるつもりだったのです。

しかし...

(続く)

 

 

 

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