YAMAHA RZ250RR チューニング日記 2022年01月  車体製作その3

サスペンションリンクのオーバーホール
 さて、お次はリヤサスペンションのリンクをオーバーホールします。
実際のところ動きに問題は無さそうですが、二十数年経過している物なので一旦リセットのためにもオーバーホールします。

内容的にはベアリングの総交換ですが、市販車と違いリンクのピボットには全てベアリングが入っており、このあたりもレーサーの脚である事が実感出来る部分です。
交換はプレスで抜き差しするだけなので気楽な作業です♪

  

古いベアリングを外します
 古いベアリングの打ち抜きはソケットのコマを活用してプレスを借用して抜きます。

然程大きな力を要しませんがプレスで抜くのが一番安全ですよね〜

あぁ、プレス欲しいなぁ...

 

リンクのベアリングも交換!!
 リンクにはニードルローラーベアリングが組み込まれており、リンクも板状では無く鋳物でコストのかかった物となってます。

ベアリングは全て汎用品で
@ HMK1626CLLT/3AS
A HK1216LL/3AS
を使用しました。

共に数百円の物なので迷わず交換ですね!!

 

リンクセット数台分のベアリングを交換です
 手持ちのTZスイングアーム用リンクは全てベアリング交換しました。

大した作業ではありませんが、トータル結構な数のベアリングなのでソコソコ大変でした...

 

 

ちょっと形状が違うリンクは...
 他のリンクと形状が違うリンクは恐らく2KM(前方排気TZ:1KTの世代)用だと思います。

レバー比が違うので使う可能性はありませんがついでにベアリング交換を実施しました。
後日、売却して車体製作資金の足しに

 

 

 

レーサー部品の違い

 今回使った3AK(後方排気TZ)のスイングアームは、市販車TZR250(3MA)と形的にはパっと見は違いがありません。
それどころかTZRの方はスタンドフックの受けがあったりでTZより高機能です...

しかし動きの部分を見るとベアリング化され極力フリクションを無くし、動かそうとしているTZの作りに圧倒されます。
当然ではありますが、コストや耐久性を考えての市販車に対し、理想的な構造を追及したレーサーの違いだと認識しています。
残念ながらその素晴らしい動きを体感出来るかと言えば、鈍った感覚には...ですが、機械屋としては魅力的なのです...

(続く)

 

 

 

 

※チューニング、修理等についての内容、理論等についてはこの記載事項が全て正しいというものではありません。色々な情報、資料、経験を元に私が個人的に判断したもので、私の車両に有益なチューニングであっても全ての車両において通 用するとは限りませんのでご注意下さい。また、当ホームページ記事を参考にした事によって生じた事故、損害、死傷等は掲載者であるETgarageは補償いたしかねますので個人の責任、判断においての作業をお願い申し上げます。
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