YAMAHA RZ250RR チューニング日記 2022年01月 車体製作その2 |
20年程前に部品使用のために入手したTZ250(3AK)はフロントホイールにテクノマグネシオ、リヤホイールにミッチェルという変わった組み合わせでした。
ミッチェルというと、どちらかと言えばアメリカンなイメージ、そのためかリヤブレーキにはハーレーに良く使われるPM(パフォーマンスマシン)の対向2ポッドキャリパーが使われていました。 ホイールは前後違いでは使う気にならず、結局後になってTZホイールを入手する事になるのですが、ブレーキキャリパーは敢えてPM製を使用したのも意図在っての事かも?と思ってそのまま使う事にしました。 当然、オーバーホールは必要ですが、アメリカ製パーツ故に補修部品に困らないというメリットも!! 国産では例えばTZR250(3MA等)に使用されているキャリパーのオーバーホールは純正シールは廃版で社外に頼るしかありませんが、PM製はピストンも非常に安価で入手出来ました。 4輪もそうですが、やはり乗り物文化の違いを感じざるを得ない瞬間です... そのPMキャリパーはアルミ製のピカピカで正にハーレーにぴったりな感じなのでガンコートで黒に塗りました。 こちらはRZRRの後で作る予定のRZRで使用するつもりです。 RZRRにはPMと同サイズ同構造のJB製キャリパーを使用します。 |
PM2ポッドキャリパーを分割したところです。 この2つの間にスペーサーが入ります。 ピストンはメッキが剥がれ状態は良くありません。 新品交換するので旧いピストンを取り外し... 固着して抜けません... バラす前に油圧で少し押しておけば良かったのですが、長年キャリパー単体での保管でしたのでそれも無理でした... |
ここまで来ていれば強引に行けそうなんですが、無理でした... さてどうしたものか... |
最終的にはピストンに慎重に穴を開け、ピンポンチを差し込み、それを手掛かりにピストンを抜く事が出来ました! |
TZリヤキャリパーやTZR4ポッドも同時にオーバーホール&塗装したので大変な事になっていますが、PMキャリパーのピストンも無事外れたので清掃後、塗装準備に入ります!! |
ガンコート前にサンドブラストを掛けます。 スペーサーの一部は荒れたままですが、ここはパッド固定ピンが入るだけなので大丈夫でしょう。 ※外側面のみ塗装して側面はオイルストーンで磨きます。 |
色はサテンブラックです。 これはRZRRでは無くRZRに使用予定です。 |
塗装も終わったのでピストンシール(シングル)を組み込んで新品ピストンを.. 入らない... どうやっても入らない... 見るとリップが出過ぎのような気がする... 分からない英語を調べてみると同じピストン径で2種類のシールがあるみたいで、PMは古いタイプのシールのようです(左:新 右:旧) 古いシールは4ポッド用しか見つからず、止む無く4ポッド用を入手、組み込んだら問題無くピストンも入りました〜!! |
無事ピストンも入ってあとは組み上げればOK!! しかしまだ魔物は潜んでいたのでした(笑) |
キャリパーの結合ボルト(当然アメリカ製なんでインチネジ)がヌルっともげましたっ!!! 恐らく腐食による脆性破壊だと思います。 トルク全然かけてない状況でしたので... 逆に今で良かったとも言えます。 走行中であれば...(リヤ無くても問題はありませんが、リヤブレーキ使用中の突然の喪失は影響あるので) さすがにインチネジ(6角穴)の手持ちは無く、ネットで注文しましたが、昔だったらこう簡単には入手出来なかったよなぁ、とネット通販の有難さを実感するのでした。 |
幸い、ネック部分でもげたのでスレッド部が露出するので除去は問題ありませんでした。 スレッド途中で折れたりしたら除去も面倒ですので... |
奥に見えるのは同時にオーバーホールしたTZR純正キャリパーです。 純正に拘らなければ、安いブレンボへの交換がトータル的にはコストパフォーマンスと見てくれは良いと思いました... |
今回RRのフロントは新品ブレンボ、リヤはJBをオーバーホールして使用しましたが、代用の効かない物なら別ですが、高性能な社外品に交換出来るのならその方が確実で早くて安い(トータルで)と思いました。 |
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