YAMAHA RZ250RR チューニング日記 2002年5月21日 フォークシール交換他
RZ250R入手の経緯
RZ250(4L3)、RZ350(4U0)を持っていたにも関わらず、その後継機種であるRZRを入手した訳ですが、今現在一般 的にはRZの方はRZRに比べて中古相場も高く、人気もあると思います。
私もバイクに乗る直接的なきっかけ(人生最初のきっかけはTV放映の『ワイルド7』でしたが(笑))がRZ250を発売時期に見た事からですので、憧れという意味ではRZがあれば満足だった訳です。
しかし、当時免許を取って買ったバイクは、RZを見てから数年後モデルチェンジしたRZR(29L)だったのです。
そんな事もあって、20年後の今現在、手持ちの4ストバイクを売却した時に、たまたまオークションで発見したRZ250RRを見て、懐かしさのあまりその代金で買ってしまったのです...(笑)
ついでに同時期に不動のRZ250Rも格安で入手し、これでRZ250,RZ350,RZ250R,RZ250RRというラインナップに...
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現状はノーマルですが...
左がRZ250RR(51L)です。
今現在はチャンバーのみのノーマル状態ですが、最終的にはレーサーTZの後ろ足などを移殖して、いわゆる『カスタム』をしてみる予定です。それに関しては賛否両論あると思いますが、製作する事自体も楽しみなので、徹底的にイジってみようと思っています。
右側のRZ350(4U0)は現在盗難され戻って来た後の修復作業中です。
見ての通り、ほぼ完成しておりますが、こちらはノーマルの雰囲気を残してやるつもりです。
カスタムの前に
RZ350(4U0)が不動(車検切れ)ですので、まずはこのRRは稼動させる事を第一に整備する事にしました。
購入した状態はややエンジン始動がグズ付くものの、実動で、フロントフォークのシールが抜けてオイルを吹いていました(エンジンに関してはキャブオーバーホールで現在快調になっています)。
このフォークですが、RZ250Rシリーズの18インチモデルは初期の29L(ビキニカウル43ps)以降は基本的に共通 で対向2ポッドキャリパーが付くφ35のフォーク(インナーチューブに「くびれ」が無い)です。
実は私のRZ350はこのフォークにコンバートしており、3セット同じタイプのフォークを持っている事になります。ならば取り敢えず使えるフォークを見繕って付けようと思ったのですが...3セット全部フォークシールが抜けておりました...(泣)
という訳で仕方なくパーツを発注して、まずはフォークシールの交換です。
フォーク外し
このRZRRにはセンタースタンドが付いていましたが、条件反射でまっ先に外してしまっています(笑)。そんな訳でフォークを外すには車体前部を浮かさなければなりません。
最近はフロントを持ち上げる便利なスタンドもあるみたいですが、今回はお手軽にビールケースを使ってジャッキアップです。
当然チャンバーは外しておきます。
フォークの分解
フォークの分解にはヘキサゴンレンチ(#5)とインナーチューブの回り止め用SST(特種工具)が必要です。
しかしSSTを持っていないので、エアインパクトにヘキサゴンのソケット(ボトムケース下部に入るように若干削って加工)を付けて外しました。
好ましくは無い方法ですが、そう滅多に無い作業なのでコレで済ませてしまいます。
化粧直し
このRZRRのフォークは、元々アルミ地にクリア塗装がされております。
しかし経年劣化で塗装が剥がれ、アルミは表面腐食によってかなり汚くなっています。
この後のモデル(1AR)からは黒塗装でこんな事にはなり難いのですが、これは仕方の無い事なのですが、ついでなのでサンドブラストで綺麗に化粧直ししてやりました。
同様にウレタン黒などで塗装も考えたのですが、このフォークはRZRRが足回り交換後はRZ350に転用するので、それに合わせてRZのノーマル(同様にアルミ地クリア塗装)に近いイメージにしました。
番手は#80アルミナ→#120ガラスビーズです。
私はブラストキャビネットなど持っていない(欲しい...)のでスポットブラスターで地道にブラストしました。そのためどうしてもムラが出るのですが、気にならないレベルなので良しとします。
組み立て、組み付け
今回はついでなのでスライドメタルも一式交換しました。
これらメタルとシール、ブーツ合わせて部品代は約6,000円程度、これにフォークオイルが必要な程度です。
組み立てですが、特に難しい事は無く、スライドメタルを傷付けないようにする事程度だと思います。
シールの打ち込みに通常シールプッシャーという汎用SSTを用いますが、資金難に付き購入出来ず、仕方なく外したシール等を当てがって慎重に叩き込みました。
その内SSTを購入したいです。
さらについでに
このRZRRは嬉しい事にド・ノーマルでした。
入手後、何はともあれユーゾークロスチャンバーを装着しておりましたが、どうせならキッチリセッティングを出してやろうと思いました。
しかし純正の強制開閉キャブはセッテシングの為の作業性が非常に悪く、我慢出来ません。
そこでエアクリーナー撤去です(笑)。
問題点
エアクリーナー撤去は簡単なのですが、このエアクリーナーと一体成形でバッテリーの台座があるのです。
単純にエアクリーナーを外しただけですとバッテリ=を止める手立てがありません。
そこで、エアクリーナーケースからバッテリー台座部分だけを切り取って使用します。これによってエアクリーナーは再使用不可能になりますが、今まで全てのバイクがエアクリーナー無しでしたので、どうせ付けませんから...(笑)
最終的にはアルミなどでしっかりとした台座を作り、設置場所も考えたいと思っています。
今後は...
コイツが後方排気TZ(レーサー)の足回りです。
これを装着するのが 最終目的です。
足回り強化と共に当然エンジンにも手を入れるつもりです。乗りこなせるか否かは別 にしてなんですが(笑)。
暫くは買い物〜ツーリングの実用的な足として現状のまま活躍してもらいます。
その間にRZ350を復活させて、もう1台のRZ250R(51L)でデータ取り&試作を行い、完璧な形でRZRRの作業に移りたいと思っています。
(続く)
※チューニング、修理等についての内容、理論等についてはこの記載事項が全て正しいというものではありません。色々な情報、資料、経験を元に私が個人的に判断したもので、私の車両に有益なチューニングであっても全ての車両において通 用するとは限りませんのでご注意下さい。また、当ホームページ記事を参考にした事によって生じた事故、損害、死傷等は掲載者であるETgarageは補償いたしかねますので個人の責任、判断においての作業をお願い申し上げます。
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