ミニ1300 ドレスアップ日記 2012年6月1日 ヒーターの修理


甘〜い香り
 何時からか、走行しているとフロントウィンドウの一部だけが曇り、ヒーターをかけると車内に甘い香りが漂うようになりました...
そうです、ヒーター部からの漏れです...
応急処置としてラジエーター漏れ止め剤を注入し、凌いではいたのですが時間経過と共に再発する事から、いよいよ根本的修理を決行です。

因みに先代赤ミニは92年式で、この白ミニとはヒーターコアの形状が異なりますが、やはりコアからの水漏れでコアを交換しています。
どうもミニのウィークポイントの一つのようです。

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今回お買い上げの部品達
 今回使用するのはヒーターコアとヒーターバルブ、ヒーターケーブルのみです。

画像のオイルはRESPO製ミニ専用オイルで、個人的には〜専用オイルとかいうのは買わない主義なんですが、ミニの場合容量的に普通の4L缶では足らないので5L缶のこの製品を購入しています。
その時によってMT用(15W-40)だったり、AT用(15W-45)だったりしますが、大きな差は無さそうです。 

 

ヒーターユニットの取り外し
 説明する程難しい事はありません。

セレクターレバー付近の上方向に止めているタッピングスクリュー2本を外すのと、ヒーター奥のナット2個を緩めるだけです。

少し降りたらヒーターホース2本を外します。
この時冷却水が漏れるのでフロアには相応の対応をしておきます。

   

 

降りました

 こんな感じでヒーターユニットを取り降ろします。

軽い物ですがミニの通例で作業スペースが狭いので、厳しい体勢を強いられます...
ブロアーファンの交換などはヒーターユニットを更に分解しますが、これは中央の合わせ面に見える金属製クリップを外して行くだけの簡単な作業です。
今回はヒーターコアのみ取り出せるのでその必要もありません。

   

 

コア摘出
 タッピングスクリュー2本を外せば、このようにヒーターコアを抜き出せます。

ご覧のようにコアの下部には漏れた形跡が...
因みにホース接続口のある側のタンクは樹脂製で、接続口は金属製の別部品となっています。
そのため、この接続口から漏れだす事も多いです。

このコアも一度交換しています。


交換するヒーターコアです
 その純正コアに対し、社外のコアは一般的なラジエーターと同じ構造、あ、現代では樹脂タンクなので違いますね...
一昔、いや、数昔前?のラジエーターと同じ構造の金属タンクで、ホース接続口も金属でコアと一体になっています。

これなら信頼性も向上するので安心です。
ただし、ラジエーターと同じくらいの価格ですが...(涙)



ここも要チェックです!
 これはエンジンルーム内のヒーターホースのジョイントで2か所に使われています。

樹脂製なので経年劣化で折れるのです!
実際、このミニも走行中に折れ、冷却水が漏れたためオーバーヒート状態に...
家までの数百メートルを押して戻るという事態に...
ミニは軽いから一人で押せたのですが(笑)

樹脂製に換えてステンレス製の汎用品に交換します。
これはホームセンター等で入手できるものです。




これもダメになってました

 ヒーターの温度コントロールを行うバルブなんですが、購入時より固着していて、動かそうとヒーターノブを動作させたところ外皮がズル剥けになっていたのです。

たまたま開いた状態で固着したので、ヒーターの機能は維持出来ていました。
暫くは我慢していたのですが、温度調整出来ないのも不便なので今回交換したのです。

ケーブルが意外に高価で、ノブの表示が非常に難解で...
ノブだけ移殖しようと試みましたが不可能でした。

バルブは先代赤ミニの92年式ではエンジンルーム内にあったものが、97年式の白ミニでは室内に移動しています。
どんな意図があるのかは不明ですが、少なくとも整備性が悪くなったのは確実です...



強力な助っ人が!!
 作業をしていると、娘(この時1歳半)がやって来て...

ドライバーなんて持たせた事無かったんですが、なぜかすぐさま手に取り...
嬉しいやら心配やら、複雑な心境です(汗)


当然ですが快適に
 元通りに組み立てて、エンジンが暖まったところでヒーターON!

甘い香りもしないし、温度調整も可能で無事直りました。
オールスチールのミニのエンジンですので、水周りのトラブルも多いように感じます。
しっかりと管理された車両であれば安心なのですが、いい加減に冷却水を水だけで済ませていたりすれば錆が回り、各部を詰まらせたりしそうです。

基本的な当たり前の事ですが、冷却水の管理も重要となります。
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