ミニ1300 ドレスアップ日記 2004年11月20日 キャンバーロアアーム装着

本当は修理のはずが...
 ある時、フロント周りからの異音に気付きチェックしてみると異音とは別にドライブシャフトブーツが切れている事を発見しました。
FF車であれば良くある事で、そう問題ではありませんが放置すればブーツの中のCVジョイントが壊れてしまいます。
という訳で早急に修理が必要、しかし...

『FF車のブーツ交換なんてやった事ない!』
そう、今まで主にFR車ばかり乗っていた私にとってはFFのブーツ交換は未知の世界(笑)。
まぁどうすれば良いかは知っているものの、実際の作業は未体験だったのです。
果たしてこの厄介なミニで簡単に出来るのでしょうか...(汗)

HANESのマニュアルを頼りに作業開始です。

そして今回シャフトを抜いたりするので併せて足のちょっとしたチューニングも行う事にしました。

画像をクリックすると拡大画像が表示されます

 

まずは
 タイロッドエンドのボールジョイントをナックルアームから分離します。
この時に必要なのがセパレータ(下のほうに見える黒い工具)です。
これでテーパー勘合したジョイントを分離するのですが、この時かなりの衝撃音が出ます。
耳栓をして作業をした方が良いと思います(大きな音がする事が分かっていても驚く程の大きな音です)。

 

ドライブシャフトの抜き取り

 シャフトアウターブーツはこのドライブシャフトの内側から通さなければならないので、当然シャフトをミッションから抜かなければなりません。
ミッションのCVジョイントのスプラインドスリーブにシャフトのクリップでハマっているのですが、シャフトを引いてもこのスリーブが動くだけで抜けません。

マニュアルによりますとシャフトをスリーブから抜くための専用ツールがあるようですが、このために用意するのも非現実的です。
さらにマニュアルには「バールを使え」というような事が書いてありますが、訳が不十分でバールでどうすれば良いのかが書いてありません...(汗)

断面図を見ながら想像してみると、恐らくこのスリーブをバールで叩いてシャフトを抜くという意味のようです。

 

拡大すると
 青く着色した部分がスリーブで、これを画像の奥方向へ叩く事によってシャフトと分離させるようです。
その周囲にはインナーブーツがあるので滑らせて破いてしますと更に面倒な事になりますので慎重に...

 

左は簡単に抜けました
 これが抜けたシャフトとハブです。
ディスク板裏のブーツを交換します。

この後右も作業しましたがなかなか抜けずに大変でした。
しかしコツを掴めば呆気なく...

 

注意する点
 古いブーツを抜き取ってCVジョイントの古いグリスも極力除去、付属の新しいグリスを塗り込んで新しいブーツを装着します。
今回はUNIPART製の純正互換部品でしたが、ブーツを止めるのはタイラップです。
しかしそのままですとハブにタイラップの頭が干渉してしまいます。

そこで頭の外側をカッターで少し削ってやりました。
これで何とかハブから逃げます。

 

さらについでに...
元?ミニ乗りの友人に貰ったキャンバーロアアームを装着する事にしました。
純正より若干長く、そのためにネガティブキャンバーが付くと言うモノです。
しかしこれだけではキャスター角が変化してしまうので、辻褄を合わせる為に伸ばせる(調整式)テンションロッドも必要となります。

ピロテンションなども売っていましたが、耐久性などを考え、敢えてブッシュ式を購入しました(何せ『足』ですから極力メンテナンスフリー化したいので)。

 

これも必要かも
 箱スカなどのストラット式でのキャンバーを付ける場合、ピロアッパーで上方を内側に寄せるのと違い、ロアアームの延長によってキャンバーを付けるために当然ラックエンドも伸ばさなければなりません。

純正のエンドではネジ山の噛み代が少なくなってしまいます。
そこでロングエンドへと交換するのです。
(今回控えめなキャンバー設定なのでもしかしたらノーマルエンドでも大丈夫だったかもしれません(その後の情報でノーマルエンドの使用例がありました)が、安全を見て交換しておきます。因みに純正状態で約9〜10山入った状態でした)

 

こんな感じに
あとは元通りに組み上げるだけです。
テンションロッドの長さでキャスター角も変化しますが、とりあえずロアアームがフリーな状態の長さに合わせて、後は実走で調整して行く事にします。
トーインも狂うので調整しますが、これまたとりあえず見た目(笑)で調整...

 

 

 

 

交換後の感想

 まず接地面が変化した事でハンドルが軽くなりました(笑)。
まぁこれはタイヤが現在のキャンバー角に馴染んで来ればまた重くなって行くのですが...
それと控え目にキャンバーが付いて精神的に安定感も出た様に思います(ただ、タイヤが引っ込んで見えるのでビジュアル的に対処が必要かも(笑))。

そしてコーナーリングですが以前にも増して安定するようになり、100km/h程度の中速コーナーもオンザレールで楽しく走れます。
これからトーやキャスターを煮詰めなければなりませんが、ひとまずコストパフォーマンスの高い(修理部品総額8,000円+ドレスアップ部品代約15,000円程度)ドレスアップ(爆)でした。

 

 

 

※チューニング、修理等についての内容、理論等についてはこの記載事項が全て正しいというものではありません。色々な情報、資料、経験を元に私が個人的に判断したもので、私のクルマに有益なチューニングであっても全てのクルマにおいて通 用するとは限りませんのでご注意下さい。
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