LEAD90 チューニング日記 2003年05月01日〜  エンジン編

修理?製作?チューニング?開始
 という訳で久しぶりのスクーター入手ですが、新しいと思っていたこのリード90も13年以上も経過している事が判明(笑)、果たして満足な状態に持っていけるのか心配になってきました(笑)。
ネットオークションでジャンク扱い(笑)のキタコ製シリンダー(ノーマルシリンダー加工、1本リングピストン)や、サービスマニュアル、パーツリスト等を入手、さらに破損している純正部品も注文を済ませておきました。

それらが揃うまでの間、各部の加工、製作を行います。
まずはクランクベアリングが破損したエンジン関係からです。


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まずは分解...
 昔慣れ親しんだスクーターに比べ、凝った作りです。
外装を外して行きますが、隠れたネジもあって結構大変..
さすがに外装は痛んでおり、交換も考えなければならなそうです。
しかし燃料タンクがフットボード下にあるのは新鮮です。

 

クランクケースを割るには...
 ケース右側にはマグネトがあり、これは専用プーラーで外します。
若かりし頃はRZRのこれをギアプーラーで強引に外そうとしてオシャカにした経験もあるので、工具を揃えました(笑)。

 

外れると
 こんな感じです。
これで右側は何も障害がなくなりました。
左側にはプーリーとスタータードリブンギアがあります。このギアも専用工具が必要ですが、こちらは何とか工夫して外せました。

 

当然ポートを...
 無事クランクケースが割れましたので、早速ポートの加工に入ります。
ここはケース左側でリードバルブが付く部分です。
ノーマルは鋳肌のまま荒れていますし、何より形状が修正の余地有りです。
空気がスムーズに流れるような形状を妄想しながら慎重に削って行きます。

 

ここからシリンダーに
 混合気が入っていく訳ですが、シリンダーのスカート部をこの幅に合わせて研磨、無駄なく混合気が入って行く様に心掛けました。
さらにクランクベアリングへのオイル供給穴も流れやすいようにしてベアリング破損を防いだつもりです。

 

右側は...
 こちらは同ベアリングの油道修正のみで、軽く肌を研磨しました。

 

さて...
 そしていよいよクランク組み立てです。
本来クランクを締めこんでケースを結合するために、特殊工具が必要です。
当然注文したのですが、手違いにより納期が大幅に遅れてしまいました...
いつまでもバラしたスクーターがあるのも邪魔なので、手持ちの材料や工具を駆使して特殊工具と同様の作用を作り出して、無事結合する事が出来ました。

という事は特殊工具要らなかったんじゃ....(泣)

 

検証してみると
 このクランクケースの吸気口がネックのような気がします。
ここに付くリードバルブは250ccに見られるようなピラミッド型では無く、その片側のみの板状です。これでは吸気量を確保するのは難しそうです。
まぁシリンダーの吸気ポートも非常に小さく、そちらがボトルネックになりそうなのではありますが、ビッグキャブなどを装着する場合、このあたりの攻略が重要かなぁ?と想像します。

因みにリードバルブストッパーはケースに当たるまで最大限広げて、更にバルブはカーボン製に交換しました。
RZでさえノーマル使っているんですが、随分ゴージャスになってしまいました(笑)。

 

今度は
 スクーターの心臓部とも言える変速プーリーです。
ノーマルはこのように裏側にカバーが付いていますが、このボルトが7mmという普段使わないサイズで、いつも使っている手持ちのツールには無いサイズでした。
近所のホームセンターにもKTCなどのコマで7は置いてありません...

 

工具を加工
そこで眠っていた安物ツール(板ドライバーに付ける1/4ソケット)を引っ張り出したところ、7のコマを発見、しかし厚くて入らないので先をグラインダーで削ってやりました。

安物ツールも時々役に立ちます(笑)。

 

ノーマルプーリー
 これはカバーとウェイトローラーを外したノーマルプーリーです。
特に異常もありませんが、今回『ハイスピードプーリー』という物を装着します!!
ローラー移動量を増やして変速幅を拡大した物なんですが、色々とショップがあり分からないので、リード系サイトを参考に評判の良かったクリッピングポイント製を購入です。

 

クリッピングポイント製
 これがそのクリッピングポイント製ですが、これはノーマル加工品では無く、型を起こして作られた物のようです。
この時点で気付いたのですが、前述のカバーを装着するためのボルト穴が塞がっています...(汗)

仕方ないのでボール盤で穴を開け、タップでネジを切りましたが、後で判明したのはこのカバーは付けなくて良い物らしいのです。
しかしせっかくなので付けてやりました。

付属のウェイトは7.5gだそうです。

 

リヤサスは...
 スクーターのリヤサス交換は大昔でも定番の改造でした。
最低限のサスペンションしか付いていなかった当時は、効果的なチューニングでした。
このリードにはツインスプリングによるデュアルレートの物が付いており、タンデムを考慮したしっかりとした物です。

しかしながらリヤサス交換は純正よりも長い物に交換する事によってバンク角を稼ぐという二次的効果もあります。
私は他車種の純正サスをわずか千円(笑)で入手、装着する事にしました。
しかしシャフト径がホンダの8mmに対して10mmと太いため、8→10mmのカラーを旋盤で製作しました。

 

装着
 このようにして装着。
因みにこの流用サスは上部にリザーバータンク付きで格好良いです。ただしカバーで殆ど隠れて覗き込まないと見えません(笑)。
更にそのリザーバーがエンジンオイルタンクに干渉するのでオイルタンクが付かなくなりました...
まぁ混合にしてしまいましたので良いのですが(笑)。

そのサスはなかなか良い感じで、長さは純正に比べ、20mm程長くなっていますので、若干尻上がりになってバンク角も増えているはずです。
って、この歳でスクーターでバンク角云々という程倒さないとは思いますが...(爆)

 

少しロング化!
 こんな感じです。
SHOWA製な訳ですが、このステッカーを剥がしてOHLINSステッカーを貼っています(カバーで隠れてしまうので覗き込まないと見えませんが、見えないオシャレという事で(笑))。

 

 

 

※チューニング、修理等についての内容、理論等についてはこの記載事項が全て正しいというものではありません。色々な情報、資料、経験を元に私が個人的に判断したもので、私のクルマに有益なチューニングであっても全てのクルマにおいて通 用するとは限りませんのでご注意下さい。また、当ホームページ記事を参考にした事によって生じた事故、損害、死傷等は掲載者であるETgarageは補償いたしかねますので個人の責任、判断においての作業をお願い申し上げます。
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外装編へ続く