KSR-110 メンテナンス?日記 2008年2月17日  マフラー性能チェック


性能向上を数字で
 マフラー交換を実施してその結果を期待したいところですが、人間の感覚なんてある時はいい加減であり、ある時は機械以上の精度と反応を持ってたりします。
しかし一般的に街中の走行で私達素人がその違いを判断するのは余程の変化がある場合を除いて難しいと思うのです。
サーキットなどの決められた場所であれば僅か数馬力の差でも感じ取れると思いますが、状況が一定でない街中では困難だと思うのです。
勿論、制限速度を超えてのチェックも出来ません。

そこで予め装着してあった武川製マルチメーターの計測機能を使い、その変化を確認する事に!
このメーターは

・停止状態から任意の設定速度までの所要時間の計測
・停止状態から設定距離(50m単位)到達までの所要時間の計測

の2つの計測ができます。
本来ならなるべく長い時間、長い距離の計測が誤差を低くできるのですが、あくまでも法定速度内という事で0km/h〜50km/hの時間計測としました。
この計測ですとスタートの良否がタイムに大きく影響するのですが、遠心クラッチという事でその変化も僅かだと思います。
本当は中間加速を計測したいんですが、その機能までは装備していないんですよね〜

 

シフトタイミングの検証

 この時点でTRICK STAR製マフラーを装着していましたが、もう一度ノーマルに戻して計測開始です!

まずはその計測で一体何回転シフトが良いのかを探ります。

KSRノーマルエンジンのピークパワー発生は8,500rpmです。
少なくともこの回転数は越えなければダメでしょう。

という事で最初は9,000rpmシフト

結果は7.22秒でした。

 

今度は9,500rpm

 次はもう少し引っ張って9,500rpmシフトでチャレンジ!

結果は5.94秒と大きくタイムアップ!

ならばと10,000rpmに引き上げてみまいしたが、今度は逆に遅くなり、結果9,500rpmシフトが最も加速が良いという結論に。

勿論、もしかしたら9,300rpmや9,700rpmがもっと速いかもしれませんが、そこまで細かくシフトタイミングを操作する事は困難ですので目安として9,500としました。

2速にシフトアップして間もなく50km/hに到達という感じです。

 

もう一度9,500rpmで確認

 1回だけですと信頼性も低いのでもう一度9,500rpmシフトで計測!

結果は殆ど変わらず

因みにこの計測は微風ですが風下から風上に向かって(向かい風)の走行。
逆(追い風)を走ったら0.2秒程度速くなりました。

パワーの低い車両だけに環境で数値も変わってしまいますね〜

 

TRICK STAR製マフラーでの計測

 ノーマルマフラーと言えどあまり何度も走り回っているのは好ましくないので、ノーマルマフラーはこれで計測終了!

すぐさま家に戻ってTRICK STAR製マフラーに交換します。
ものの5分もあれば交換出来てしまうのが楽チンです♪

計測条件はノーマルと同じく9,500rpmでシフトアップ、同じ場所で計測します。

さて計測の結果は

5.74秒!!

僅かながらタイムアップしています!


もう一度チャレンジ

 遠心クラッチのためスタートは基本的にアクセルをただ開けるだけなんですが、マフラー交換後は多少モタ付きます。
そこで少しアクセルコントロールをしてやるとタイムもさらにアップしました。

5.57秒

ノーマルマフラーに比べトルクが薄くなった感じがしたTRICK STAR製マフラーですが、明らかにタイムはアップしています。

中間加速タイムなどはまた違った結果になったかもしれませんが、少なくとも0-50km/h加速は速くなったという結果となりました!!




※参考 TRICK STAR製マフラー+マニュアルクラッチ化
 その後クラッチを遠心式からマニュアル式(武川油圧)に変更したので計測してみました。

測定日が異なるため厳密には同じ比較とはなりませんが、タイムは明らかにアップ!

クラッチミートを上手く行えば更にタイムアップすると思います。
ただしこの場合スタートが良くなったというだけですが...



走行後記

 今回、社外マフラーに交換しての走行もキャブは一切触らず、単純にマフラー交換だけの差を確認しました。
本来そのマフラーに合ったジェッティングを行うべきなのですが、敢えてそれは行いませんでした。
エンジン本体がノーマルで「お手軽パワーアップ」という趣旨であればマフラーポン付けを選択される方も多いと思いますので。

結果はその差は僅かではありますが明らかにタイムは良くなり(=パワーアップ)、交換も無駄にはならないと思います。
しかしながら単純にパワーアップという目的だけのコストパフォーマンスを考えると決してリーズナブルとは言えないと思います。
マフラーの値段でベーシックなボアアップキットも入手可能でしょうから...
このあたりが小排気量単気筒バイクの難しいところで、格安にボアアップが可能なために悩みますね。

最初にマフラーを交換して格好良いルックスと気持良い音を手に入れるか、最初にボアアップして実質的速さを手に入れるか...
理想は両方一緒なんですけどね(笑)

まぁ私の場合如何に良く出来た純正マフラーであろうと、気持良い音がしないと耐えられない体質ですので...(笑)

今回の比較で純正マフラーのその出来の良さを痛感いたしました。
ここまで消音して社外マフラーと遜色無い性能を発揮するのですから!
ボアアップ+純正マフラーという組み合わせも確認してみたいところです。
想像すると非常にトルクフルで街中では良いんじゃないかと思ってます。

さり気なく速いっていうのも「大人」で良いのですが、精神年齢が「子供以下」の私には耐えられそうにはありません(爆)


(続く)

 

 

 

 

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