箱スカ チューニング日記 1999年6月1日〜 憧れの3.1リッター化計画(12)
セッティング(その2)
クランキングによる油圧のチェックと点火プラグの火花チェックも完了しました。これにガスが来ればエンジンは始動するはずです。
※画像をクリックすると拡大画像が表示されます。
油圧が上がり、点火している事を確認し、一安心したところでエンジンを組み上げました。
今回はブロックもきれいにブルメタで塗りました。見てくれは最高ですね(笑)。
補器類も装着が終わって、逸る気持ちを押さえつつ、いよいよエンジン始動です。
大丈夫なはずという事はわかってはいますが、やはりこの瞬間は緊張するとともにワクワクします。自分の組んだエンジンに火を入れるっていうのは、最高の瞬間ですね!!
意を決してイグニッションON、数秒のクランキングの後、呆気無くL3.1は始動しました。
キャブのメカニカル・アイドルストップ・スクリューを少し上げただけで安定して回っています。
ハイカムのためか、以前よりはアイドルで脈動があるものの、全く問題ない感じです。
クーラントを注入し、一巡したところで交換、オイルも数十分の暖気の後、交換しました。幸い異物は何も出て来ませんでした(笑)。
その後、町中を300km程走行し、問題ない事を確認できましたので、本格的な慣らし運転を行う事に。
高速道路を使用して定速、定回転での負荷走行です。今回は以前よりハコスカの事でも交流のあった山形の「さとう」さん宅にお邪魔する事に。東京−山形の往復約800kmで慣らしを完了させます。
渋滞の東京を抜け出し、東北自動車道に入ります。
最初は3,000回転をキープ、我慢ガマンの左車線走行(約90km/h)です(笑)。
この状態で100km走行し、次に100kmを5,000回転で走行、これで完成後500km走行となりました。
そこからは100kmで1,000回転上げて、600kmで6,000回転、700kmで7,000回転と段階的にエンジンを回していきました。
その都度プラグの焼け具合をチェック。28の時と同じジェットセッティングだったので薄いかも?と心配したのですが、なぜかばっちりの焼けなんです...
結局MJ/PJ/AJの各ジェットはそのままでした(笑)。
途中激しい雨が...
無事、山形に到着、さとうサンが愛車のハコスカ2ドアで迎えに来て下さいました。
さとう邸ではお子様を含めたご家族の歓迎を受け、美味しい地ビールを飲み交わしながら暫し錆取り談義(笑)で盛り上がるのでした。
長旅の疲れもすっかりと取れました。
右側がさとうサンのハコスカ2ドアです。
仕様はL26改28という珍しい仕様。ウェーバー45、RothmansのCDI(凄くレア)、SSRのMk3ホイールなど決まっています。
あいにくキャブが不調の様子でした。
蔵王エコーライン近くにて。
ここで、さとうサンにもL3.1のパワーを味わって頂きました。
さとうサンのハコスカは車検切れを機に、エンジンチューンと錆取りを決意されたようです。なかなか作業時間が取れないとの事ですが頑張って欲しいです。
壊れたんじゃありません(笑)。
山形からの帰り道、高速のSA駐車場でオイル交換です(笑)。
もちろん、周囲を汚さないように、オイル処理、そして廃油は持ち帰っております。
帰りは思いきり全開走行(法定速度で....?(笑))、そのパワーに大満足です。
2日間にわたる慣らし旅行も無事終了しました。
その後の走行で距離を伸ばす毎にエンジンもスムースに回るようになり、現在では8,000回転まで一気にふけ上がります!!
28の時からは、まるで別物、という感じで大満足です。
街乗りだけでは勿体ないので、早くサーキットでその実力を試してみたいところです。
今回のエンジン製作にあたっての詳細なデータは後日ゆっくり発表したいと思っています。少しでも皆さんの参考になればと思います。
最後に、慣らし旅行でお世話になりました、さとうサン、ならびにご家族の皆さん、誠にありがとうございました。
(さらに続く)
※チューニングについての内容、理論等についてはこの内容が全て正しいというものではありません。色々な情報、資料、経験を元に私が判断したものです。また、私のクルマに有益なチューニングであっても全てのクルマにおいて通用するとは限りませんのでご注意下さい。
また、皆様でエンジン製作に関してのノウハウや参考意見などございましたらお知らせ頂ければ幸いです。