箱スカ チューニング日記 2001年3月24日〜 ビッグバルブ化ヘッドの製作 |
画像をクリックすると拡大画像が表示されます |
|
と、加工目的のヘッドを降ろしたら... 大自然が織り成す湖が...(笑) しっかりとビニールで包んでいたのですが... 半青空ガレージチューナー?(笑)の辛いところです。 |
これが降ろしたノーマルのN42ヘッドです。バルブもノーマル、燃焼室もノーマル、面研すらしていません。 本当は燃焼室加工用に温存しておきたかったのですが... |
そしてそのヘッドが加工から上がって来ました。 友人の工場『R-moon』を通 してナプレックさんにお願いしましたが、加工は非常に丁寧で確実なものでした。 |
|
今回新調したビッグバルブ(カメアリエンジンワークス製)を入れてみます。
綺麗なパーツは良いものですね〜。 欲を言えば、燃焼室をハート型にして、本当のビッグバルブ(46/38mm)にしたかったのですが... |
加工からは上がったものの、まだ終わりではありません。 ビッグポートに合わせてポート研摩を行わなければなりません。 ビッグポート用のガスケットを当てて、ケガキ針でポートの形状をヘッドにケガキます。 そこからはリューターを使用して地道な作業となる訳です。 走行会までの時間も無く、仕事から帰宅後、毎晩ポート研摩する事となりました... |
ポートはケガいた形状から出来る限り直線的に掘り進みました。 ポートの形状には人それぞれ考え方があり色々なのですが、特に何も考えず(笑)、段付きやバリを取り除く方向で加工しました。 |
ポートの加工には電動リューター(ホームセンターで入手出来るホビーユースの安い物)とエアリューター(激安工具店のペンシルタイプ)、排気ポートはエアベルトサンダーを使用しました。
電動リューターは熱中して連続使用するとモーターが焼き切れてしまうので注意が必要です(過去数機焼いております(泣))。 |
|
いよいよヘッド搭載です。 ダイアルゲージで1番ピストンの最上点、つまり圧縮上死点を出します。 通常、点火時期調整用のマークで圧縮上死点は出せますが、万が一にもマークがずれている場合もあるので念のためキッチリ上死点を出します。 しかし、この時点でちょっとした間違いを... |
|
|
バルブ摺り合わせの友は代替麦燃料です... パーツの資金捻出で麦燃料も節約です...(泣) |
|
ヘッド搭載の日は強風が吹き荒れ、砂埃が凄い一日でした。 エンジンを組む環境では無かったのですが、時間的にも余裕が無いため、敢えて強行!! もちろん細心の注意は払って作業を行いましたが、私達青空チューナーにとって、これは日常的な環境なはずだと思ったのです。 パーツを組む前には必ずエアブローで埃を吹き飛ばし、組んだ後もさらにエアブロー、この作業の繰り返しで、何とか無事組み上げる事が出来ました。 また、ハルテック制御ハコスカのヒロヒトさんがキャッチタンク装着に、モーテック制御Zの「みやサン」が遥々群馬より遊びに来てくれました。当然エンジン搭載も手伝って頂きました! |
|
2日間かけてヘッドの搭載を終えました。 暫く走行した後最終チェックです。 ようやくエンジン始動という段階で、全くエンジンがかかる気配がしません。変な時期にバックファイヤーを起こしています。 「もしや...」 1番上死点でデスビキャップを開けてみると、ローターが180度反対を向いています(笑)。 そうです、ヘッド搭載の時にピストン位置だけ見て載せたのですが、実はもう180度クランクを回さなければならなかったのです。クランク2回転でデスビ1回転ですからね...(笑) またもやウッカリミスでした...(再度反省) |
暫く近所を走行して異常も無い事を確認、ちょっと足を延ばし高速道路を使用して様子見です。 セッティングは今までと全く変更無しですが、問題なく回るようです。 100km程走行後、ヘッドボルトの締め付けトルクの再確認とバルブタイミングの再確認を行いました。共に異常無し、これで晴れてサーキット走行を迎えられます!! |
街中、高速道路を少し『試走』を行いましたが、以前に比べて明かに安定するようになりました。
また心無しか音も乾いた感じになり、回転の上昇も明らかにスムーズになりました。 ジェット類の細かいセッティングの煮詰めは行っていませんが、パワー的には今までと同等以上という感じです。 何よりスムーズになったエンジンは低速もさらに扱い易くなり、気持ち良くなりました。 こうなってくると『ハイリフト・カム』を入れてみたくなります...(笑) 参考データ |