ZX−10 メンテナンス?日記 2005年7月31日  トラブル発生!

念願のロングツーリングを控え
 宿の予約やルートを考えているところでした。
その間にも少しでもバイクを動かして不具合の無い事を確認すると共に新しい足に慣れるように走り回っていました。

しかしツーリング出発もあと2日後となった日の朝、エンジンをかけようとセルスイッチを押したところ
『キュル..』
と言ったきりそれ以上クランキングしません...

「バッテリー上がったかな?」
しかしそんな様子でもありません。
良く観察すると動こうとするとクラッチレバーにキックバックがあります。
直感的に何かおかしいと感じ始動を止めてクラッチカバーを外すと...

....

しばし絶句です(泣)





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ご開帳〜(泣)

 クラッチカバーを剥いでみるとクラッチスプリングが2本出てきました...
その付いているはずの場所を見るとポッカリと穴が...

良く見るとハブの根元から破断しています。
これはハブの疲労による破損等では無さそうです...

 

スプリングも...

 斜めに変形、尚且つ巻きも歪になるほど変形しています。
相当な力が掛かったと考えられますが、なぜ??

 

おや??

 オルタネーターを駆動しているチェーンのテンショナーの様子が変です。
正常な姿は見た事ありません(笑)が、それでもおかしいのはわかります。

 

急いで

 どうやら一部破断しているようです。

しかし破片は見当たりません。
という事はクランク室の中か...(汗)
フレキシブルマグネットを使って漁ってみると摘出できました...
砕けてはいないようなのでエンジンへのダメージも無さそうです。

行く行くは使用予定のボアアップ済みZZR1100Dエンジンからテンショナーを外してみました。
見ての通りロッドの通る穴から真っ二つに破断しています。

 

 

一方

 クラッチの方はディスクとフリクションプレートを外してみると、ハブが姿を現します。

見事にクラッチスプリング取り付け部の根元からもぎ取られています...
破断面を観察すると一気に破断した痕跡なので前述のテンショナーが破損し、そのロッドがスプリングリテーナー(スプリングを押さえる皿の部分)に衝突する事によってもぎ取られた物と推測されます。

こんな事があるものなのか??

 

 

 

ZX-10乗りの方々からの情報によると

 良くある?トラブルらしいです...

エンジンの負荷変動が大きい場合にテンショナーに負担がかかり破断するようです。
思い当たる節と言えば、4ストローク大排気量に慣れていないせいでリヤをロックさせるようなシフトダウンを行う事があったので、その積み重ねが今回のトラブルを誘発したのかもしれません。

とは言っても距離にしてそれ程でもないので、前オーナー使用時からの物もあるのではと思います。
今後もサーキット走行等で同様な負荷をかける可能性も強い事から何らかの対策を考えねばなりません。
取りあえずはテンショナーの早期予防交換で防ぐしかないようです。
その間に根本的解決策を考えたいと思います。

テンショナーのもみの破損であれば金額的被害も然程ではありませんが、今回のようにクラッチまで壊すとその部品代も大きなものとなり大打撃です...(泣)

テンショナーはZZRと共通部品ですがクラッチ関係は互換性が無く部品調達となりました。
お陰で予定していたツーリングも断念、貴重な休みは修復作業に費やされたのでした(泣)。
サーキット走行会をその先に控えていたので仕方無いのですが..
その修復も無事終わり、何とかサーキット走行には間に合い、そこでも思い切りテンショナーに負荷をかけて来ました(爆)。

気をつけてはいても避けられないので新品テンショナーも既に準備済みです(笑)。

情報提供:ORCAの皆様

 

 

 

 

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