トラブルNO.981005

オイル漏れ

 旧いクルマはオイル漏れは当たり前、そんな常識もあるようですが、それは明らかにトラブルですよね。
そういう私の箱スカも若干のオイル漏れの持病はあったのです。
これは原因が判明しており、入手時よりオイルパンのドレンボルト周辺が溶接(ろう付け)加工されており、そこから僅かながらオイルの滲みが認められていました。
しかしこれは全く問題の無いレベルでしたので、エンジンを降ろした時に完全に修理するつもりでした(オイルパンを外さなければならないので)
 ところが、ここ数日でガレージの地面のオイルのシミが大きくなっているのに気付きました。そして先日スピードメーターケーブルを交換するついでにオイル漏れ箇所を探したところ、エンジン前部のクランクプーリーから、つまりクランクシャフトから漏れ出ていました。
 ここにはデスビ&オイルポンプを駆動するギア、カムチェーンなどが収まって、それをフロントカバーが覆っています。そのフロントカバーにはオイルシールがあり、クランクプーリーと接してオイルを密封しているのです。
 「ここのオイルシールが逝ったんだな」
すぐに判断して、仕事帰りに部品を購入してきました(帰宅して確認したら、同じものが家に何個も買ってありましたが...(笑))
 早速交換作業です...

 これは下から見た画像です。ベルトが見えますが、その後(画面左側)に向かってオイルが流れています。

 クランクプーリーを外しました。すると、漏れ出たオイルで汚れています。
フロントカバーにはオイルの筋が見えます...

 この時点でオイルシールの劣化を信じて疑いませんでした。そこで新品に交換です。
古いシールを観察しても、特に見て解るような劣化はありません。硬度もまだまだ軟らかく、シール効果は持続していると思えるのですが...
まぁ、目で見て異常で無くても、張力の低下なども考えられるかな?と自分を納得させるのでした。
新品をフロントカバーに打ち込んで、復旧作業です。

 シールも交換し、プーリーを付けようと思い見たら...
キー溝に沿って大きくクラックが入っています!!

 内側もクッキリとクラックが入っています...
丁度キーに千切られるような方向で、あと少しで砕けそうな程です。
どうやらオイル漏れはこのクラックを伝わって漏れたようです...う〜ん、これは想像も付きませんでした。プーリーはR−moonで借りて来て、後日シングルプーリーかニスモプーリーでも付けたい所です(しかし銭無し...(泣))

 と、オイル漏れの原因は思わぬ所でした。
しかし、作業性の良いL型はエンジンを降ろす事も無く、簡単に修理できるのが良いですよねぇ。
現代のエンジンじゃぁ工具すら入らないでしょうから...
 修理を終えた我が箱スカは、秋野寒空?のお陰で絶好調!!気持ち良いです!!