ET素人レストア日記
(BMW!編)
これを見れば明日からレストアラー?感動の?(笑)バイブル
※作業を解り易くするため、写真を多用しております。読み込みにかなりの
時間がかかりますのでご了承下さい。
また、数々のウンチクは自己流で得たもの、正式に勉強したもの、雑誌から得た
ものもあります。いずれにせよ自分で経験した事を書いているつもりです。
しかしながら、私の勘違い、思い込みもある事と思います。間違っている事も
あるかもしれません。そんな時はご指摘下さいませ。
1998年5月30日 小雨後曇り
さて、今日は私のレースのパートナーである「わんこサン」のお知り合いである、「旭屋さん」の1970年式BMW3.0CSの作業です。
以前より裂けたマフラーからの排気漏れが激しく、精神衛生上良く無いとの事でした。年式的には私の箱スカと同年代のクルマですのでさすがにパーツ入手も難しいとの事。そこで溶接してみましょうという事になったのです。
この程度の作業にしろ、「外車」を触れるのは嬉しいもの?です。
オーナー旭屋さん自ら、マフラー外しです。下から覗くと取り回しが面白い事に気付きました。エキマニから出たマフラーは1つに集合し、大きなサブタイコを経て、リヤアクスル近辺で90度横に向きを変え、またまた大きなサイレンサーに入り、さらにそこからスペアタイヤのくぼみを避けるようにアールを描いて出口となります。
これが3.0CSのお顔。
逆スラントノーズにアエダムスポイラーが格好良いです。
優雅なボディラインの中にもスパルタンな雰囲気が少しだけ同居しているように思いませんか?(箱スカに通じるものが?)。
驚くのはピラーの細さで、そのためガラス面積が広く、非常に「ルーミー」なんです。
問題のマフラーを降ろし、後ろ半分に分離したところです。
因にオーナーの旭屋さんは髭面で一見...ですが(笑)、実は全然優しい方ですよ(念のため(笑))。
ここが排気漏れの疑いが有る場所です。
(しかしデッカいタイコだ!!)
一度旭屋さんがマフラーパテで応急処置されたそうですが、パテが劣化したのでしょう(パテは長もちしませんものね)。
そのパテを剥がしていくと...
赤線の範囲が漏れ箇所です。
詳しく言いますと、このマフラーを吊るためのステーがタイコの壁面に溶接されています。タイコの重みと振動がこの壁面を変型させ、ついにはクラックを作ったのでしょう。
国産だと恐らくパイプ部にステーを付けるんじゃないかと思いますが、これもドイツ流なのかもしれません。
クラックの場所がステーの陰になり、非常に溶接が難しそうな場所でしたので、まずは私がチャレンジ。
1.4mmの溶接棒で穴を開けないように注意深く溶接します(それでも穴が開いたけど(笑))。溶接が難しい所だけを私が行い、あとは溶接作業をじっくり観察していたオーナーに任せます!!(因に初体験のようです!)
まずは廃材で練習!!
暗い面を通しての溶接は、慣れないと難しいものですよね。私も
「あれ?スパークしないなぁ」なんて思っていると地面を叩いていたり(笑)。そんあ事もあります。
十分溶接の練習をした後、自分のマフラー溶接へと突入です!!
仕事帰りのわんこサンも合流し、早速ツナギに着替えて(しかしツナギ持参の歯医者さんというのは、日本でただ一人かもしれませんね!)作業のお手伝いです。
廃材を切ってマフラーの穴に当てるパッチを作っているところです。
この後お二人で溶接をしっかり堪能されたようで、「溶接機を買う、買わない」と盛り上がっている様子(笑)。
溶接作業も終わり、マフラーを復旧します。
装着後、早速エンジン始動!!
どうやら漏れは無くなった様子です。
今回はアーク溶接を使用しましたので溶接箇所からの錆が心配ではありますが、今度穴が開いた時には、いよいよマフラー自作でしょう?(笑)>旭屋さん
という感じで私は少し手を出しただけでしたが、日頃縁の無いBMWというクルマに触れて楽しい一日でした。
1台見ただけで言うのも何ですが、マフラー1つでも国産の構造とは雰囲気が異なり、独特なものを感じます。
色々なクルマを見るという事は自分のクルマに対してもプラスにもなるし、楽しいものです。
でも楽しいからと言って、自分で外車買ったりしないようにしないと...(笑)
終わり